インテリアショップ・カフェ〈momotose〉

ー 主な仕事内容を教えてください。

出版業・飲食業・宿泊業です。

カフェは2014年5月にオープンしました。

起業した理由を教えてください。

自分がやりたいことをやっていて今この地域にないものをサービス(提供する)ために起業しました。

現在抱えている課題を教えてください。  

周辺人口が少ないので外からいかにしてお客様に来ていただくかということは常に考えています。例えば出版、販促の仕事をしていますが他地域のクライアントさんからお仕事を定期的にいただいて販促物の作成をしたり広告の出稿をしたりしています。

― 湯沢地域の中高生に発信したいことを教えてください。

人口が少なくなっている地域ですが自然、未活用なものがたくさんあるのでそこに目を向けてほしいです。地元にずっといると分からなくて他地域に出てから地元を見返してみるとそれまであたりまえだと思っていたことがほかの地域にない資源だったり、文化であったり、自然・素材であったりそういうものがあると思うのでそこに気づいてもらえたら嬉しいです。

― やりがい(カフェ)を教えてください。

岩崎という地区は歴史がある場所で明治時代に一時期、岩崎県という県でした。かしま様という巨大な人形が昔、県だったという歴史を伝えています。蔵も明治時代からずっと使っていて魅力があるように感じる建物をつくるだけの財力があった地域です。根本的な地域の豊かさを理解していただいたり、そうだったんですね、と来た方に言っていただけるのがやりがいです。建物を残したくて今この仕事をやっています。古い建物は材料も今調達できないもので作られていてもう二度と作れないので、そういうところをできるだけ残していく方向に皆さんが考えてくださると嬉しいし実際来てご相談いただいたりすることがやりがいです。アクセス面ではいい所では無いのですが他県からお客様が足を運んできてくれて土日は半分以上お客様が地域外の方です。遠い所からも地域のことを知ってくださる方がいるというところがやりがいです。

SDGsに関して取り組んでいることを教えてください。

 

薪ストーブ(森林資源)は廃材を使っています。床に温水パイピング、薪で沸かしたお湯を暖房として使用したり、お皿を洗ったりするお湯も全部薪を使用しています。廃材なので、本来だと産業廃棄物でお金をかけて捨てないといけません。燃やすことによって暖をとることやお湯を沸かそうとした時の燃料の量を減らしています。食品残渣(食品由来のゴミ)の再利用に取り組んでいて完熟発酵堆肥、おがくず、生ゴミを混ぜ合わせて微生物の力で臭くない形で発酵させて殺菌します。そうすることで栄養価の高い肥料が出来ます。今いらなくて出したおがくず、生ゴミはまた次の食品のエネルギーとなります。ここで使用している割り箸は無駄にはせず全部薪の焚き付けに使っています。紙のゴミも割り箸もお湯を沸かすための燃料として使用しています。無駄になっていたもので起業する、みんなが使っていないものを使うという所がこういう地域だとチャンスがあると考えています。

 

 

 

おすすめの商品を教えてください。

月替わり膳です。毎月その時の食材で提供しているご飯と味噌汁と何品かのおかずがついています。いつも同じ美味しいものでもいいのですが、ちょっと違う楽しみがあるものがいいと思い毎月メニューを変えています。その時期に採れるもの例えば山菜、お野菜、果物などその時期にその土地で採れるものを食べてもらいます。その時期に採れるという食材は一度に沢山採れるので、お客様が家ではなかなかやらない食べ方で提供し主婦の方たちがメニューを考える時の参考になると良いです。伝統的な食べ方も素敵ですしお家でも作れるのでお家であまり使わない調味料や調理方法で旬の食材を提供しています。それが1番お客様からご指示をいただいています。