地域住民に愛されるパン屋さん🍞
—主な仕事内容を教えてください。
パン作りと販売を一人で行っています。
当店のパンは”小麦・キビ糖・白神こだま酵母・塩”でできています。卵不使用のため赤ちゃんの離乳食として買いに来るお客さんもいます。また、世界遺産である白神山地でとれた”白神こだま酵母”が入っていることが特徴です^^
—起業した理由を教えてください。
2015年3月にオープンしました。
自分自身(一人)で事業に挑戦してみたかったという気持ちが強く、幼少期からお菓子作りを趣味としていたため、事業計画を立てパン屋を始めました。色々な苦労がありましたが、お菓子やパンの勉強をし卒業後、白神こだま酵母のパンを作り始めました。
ーパン工房そらという名前にはどのような意味が込められていますか。
母の「そらがいいんじゃない」という言葉で決まりました。
小さいお子さんにもわかってもらうように「そら」は平仮名で書かれています。
—お店のモットーを教えてください。
自分が美味しいと思うパンを作ることです。
私は、眉間にシワを寄せて”難儀だな”と思って作ったパンより”機嫌よく”作ったパンの方が美味しいと思っています。自分が幸せでないと人を幸せにできないというのはこのことなんですね^^
ーパン作りのこだわりを教えてください。
基本に忠実に、作ることです。
当店のパンは、分量は変えませんが、毎日の気温と湿度によって、発酵時間を変えてみたり、小麦粉の比率を変えてみたりなどの工夫をしています。袋詰めの際にトングや手袋を使うなどの心がけをし、衛生面にも気を付けています。
—やりがいをおしえてください。
いくらしんどくて疲れていても、自分が楽しんで焼いたパンを誰かがおいしいと言ってくださるのが一番うれしいです。
-人気のパンを教えてください。
「ソフトフランス」が人気で、リピーターの方々が買ってくださることが多いです。
ソフトフランスは、白神こだま酵母の看板商品で、ブナの葉をイメージして作っています。白神こだまとは、白神山地で見つかった酵母です。最初はパン作りでは無く、白神こだま酵母で取れる菌が始まりでその菌がパン作りに適していることがわかり、家庭で簡単に作れる貴重なパンができました。
ー材料が値上がりしているとお聞きしましたがどのような影響がありましたか。
値上げするなどの影響はありました。
乳製品やドライフルーツ、あんこなどの材料の価値が上がってきているため、初めてパンの値上げ(2%から多くて12%)をしました。しかし、地元の農家さんの協力により、酒かすなどは無料でいただいております。
—現在抱えている課題・その対策を教えてください。
営業日が減ってしまったのが問題です。
今までは家のことを母に任せていたのでパンに専念できていましたが、母の介護が必要になってしまいました。ですが、毎週来てくださるお客さんに心配をかけないよう休みながら日々試行錯誤しています。
—湯沢地域に発信したいことを教えてください。
湯沢の良さを見つけて欲しいです。
湯沢は”食べ物がおいしい・人が優しい・災害が少ない”と実はとてもいい所です。そんな地域で頑張っている人に目を向けてほしいと思っています。
—SDGsの取り組みを教えてください。
パンを破棄したことがない!!プチ自慢です(笑)
十文字の”スーパーモールラッキー”で値引きして販売したり、常連さんやお世話になった人に差し上げたりしています。
—中高生へメッセージをください。
一人でお店をやっていても楽しさがあります。やりがいと共に大変なこともありますが、自分自身をさらに好きになってほしいです。