やまだアグリサービス

~農業を継承する事業を通じて地域を元気にしたい~

__主な仕事内容を教えてください。

 農業を専門とし、農産物を生産して販売する会社です。

 困っている約300軒の農家から288㏊ほどの農地を借り、米(あきたこまち)・酒米・大豆(豆腐の原料になる大豆)などを作っています。

__起業理由を教えてください。

 地元の湯沢は田んぼや畑が荒れてきている状況で、湯沢の跡地をどうにかしたい、なんとかして自分の生まれたふるさとを草だらけにしたくないと思いました。

 また、農業の跡継ぎがおらず、困っている農家のお手伝いをしたいという理由から、1人では解決しないということで若い人たちが集まって議論しました。

 そこで、この村の農地を預かって農作物を育てることにしました。自分たちが担い手・後継ぎとして農業を支えていきたいと思い、立ち上げました。

__やりがいを教えてください。

 小さい頃は、農業は手作業が主たるもので苦しい農作業という印象があったけれども楽しいこともありました。

 山田地区の農村風景を小さい頃から見て育ってきているので、それを次の世代にバトンタッチしたいという思いがあります。

 やまだアグリサービスとして、地域の土地を預かってそこに米や豆を植え、できたものを販売し経営していく中で、こういった職業に就いてよかったと感じています。

__現在抱えている課題を教えてください。

 現在働いている従業員の多くが60歳以上70歳近い人たちなので、若い人たちにバトンタッチしていきたいです。

 また、今後の3~5年で30代が主体となる会社にしていきたいです。

__中高生に知ってもらいたい魅力を教えてください。

 現在はドローンを使うなど、今まではなかったITという技術的な機械が農業界に入ってきました。

 機械にGPSが対応しているので、人間が指令を出してコントロールし、自動で動いてくれます。

 また、ドローンを使って種をまいていて、100%の確率で墜落することはありません。

 技術的な機械が増えることでつらい農作業は減り、会社に来なくても在宅で農作業ができる時代が来ると思います。

 仕事の楽しさの価値観はそれぞれ違うけれど、こういった面白い農業を展開していきたいです。

 若い人たちに農業(米を作ったり豆を作ったり)に携わる人たちを知ってもらいたいです。

 特に、機械慣れしている中高生に興味を持ってほしいです。

 若い人たちが若い人たちなりの農業の姿を作ってもらえればありがたいと思います。

__湯沢地域に発信したいことを教えてください。

 基幹産業・農業大事と言われている割に、農業は工業や商業に比べて様々な面で将来的に弱いという現状から、若い人たちの感性の力で破ってほしいです。

 男性に限らず女性の視点で農作物を作って販売し、新しい農業を創ってほしいと思います。

 昔から人間は米や味噌があれば半年は生きられると言われてきており、豆を主とする豆腐・油揚げ・味噌などの原料を作っているということがこの会社の強みです。

 やまだアグリサービスはドローンを導入して3年目でここまで技術進歩しています。

 若い人たちと話をすると「もっと別の道がある」と言いますが、みんながやらないからこそ逆に今の仕事が面白いと思っています。

 また、それを若い人たちに発信し、農業の大切さ・楽しさ・面白さを伝えたいです。

 このことから、農業といえば肉体労働で額に汗をかいて働くというものではなくなり、農業の仕事のイメージは変わってきました。

__SDGsについて教えてください。

 11 を目指したいと思っています。

 なるべく農薬を使用せず、人が食べても安心できるようなものを作っていきたいです。

 また、地球温暖化対策で石油などの使用も減らしていきたいです。

 経済面で見るとかなり難儀しているので、米をもっと安い価格で提供できるようにしたいと思っています。