ヤマトマテリアル

▶どんな会社ですか?

酒瓶1.8Lを洗浄し、蔵元や委託業者に納品している会社です。その中でも割合は東北全体の7割をシェアしています。

▶起業した理由は何ですか?

創業したのは1889年(明治22年)です。当時は化学用のガラス製品(ビーカー・試験管・フラスコなど)の取り扱いから始まって、戦後当初政府から、牛乳瓶の供給要請があったことをきっかけに食品関連のガラス瓶の取り扱いを開始して1948年にヤマトガラスという社名で設立しました。その後市内から山田地区に移転し、ヤマトマテリアルができました。

▶具体的な仕事内容は何ですか?

洗濯用のノバノンの袋詰めを行っています。洗剤だけではなかなか取れない匂いをノバノンの原料を入れることで中和してくれる芳香剤です。洗濯機に洗剤を入れた時に一緒に入れて使う(繰り返し使える)ことで嫌な匂いが無くなります。

▶どうして湯沢の地に工場をかまえたのですか?

翔北の近くにある爛漫は昔、蔵元さんがあって夏場、蔵元さんが集まって酒の研究をやっていました。そして美味しいお酒ができたので、そのままの状態にしておくのがもったいないということで起業してお酒屋さんが湯沢に爛漫としてできました。ヤマトマテリアル(ヤマト化学)の2階を借りて販売し、それがヤマトマテリアル(ヤマト化学)と爛漫の繋がりです。戦後、日本酒ブームが広がってきて湯沢の地においてもビンが足りないということで爛漫の要請を受け本社の方で湯沢に爛漫向けのビンを洗う工場を建てましょうということになったのがヤマトマテリアルのはじまりです。それが1965年(昭和40年)です。

▶現在抱えている課題と対策は何ですか?

昨年からコロナの影響で生産が落ち込んでおり昨年より今年はさらに本当に落ち込んでいます。今、緊急事態宣言解除になりましたが居酒屋、飲食系の店舗がガラガラの状態で徐々には回復すると思いますが、コロナ以前のような振る舞いには戻らないのではないかと思っています。今後、本業を補う仕事としてさまざまな可能性を吟味、検討しています。また人材不足でハロワークで募集していますがいい人材がなかなかいません。対策としては一般採用も行うが派遣社員を雇用していくのも必要になってきます。

▶湯沢地域に発信したいことは何ですか?

若者が地元湯沢に定着する魅力ある企業にしていきたいと思います。ビンをリユースすることで環境に優しく持続可能な環境の街にしたいと考えています。

▶中高生に知ってもらいたい魅力は何ですか?

小学校の頃にやった廃品回収のビンは繰り返し使える大切な資源で、それをリユースする工場が湯沢市の山田地区にあるということをみんなに知ってもらいたいです。

▶やりがいは何ですか?

日々毎日ビンを洗っていますが、様々なビンを洗浄してお客様のニーズに応えられるような製品になるように、蔵元や委託業者に受注して信頼していただけることもありそれがやりがいとして繋がります。

▶SDGsの取り組みはどのような内容ですか?

ガラス瓶の持続可能な資源循環を推薦するために、約50年前から秋田県湯沢市に工場をかまえガラス瓶の洗びん洗函事業に取り組んでおり、資源循環型社会に貢献できるような工場を目指しています。

▶主な作業工程

①カゴからビンを取り出す    カゴの中にゴミが入っていないかも確認

                      

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②ビンの蓋を取る

      

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③汚れ取り

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④ビンの洗浄   15~20分かけて洗浄する        

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⑤ビンのラベルを取る

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⑥目視と機械でビンの中に異物が入っていないか確認

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(異物が)入っていない場合→リユース

(異物が)入っていた場合→砕いて再利用

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⑦ロボットでビンをカゴに入れる

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⑧機械で並べる

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⑨運ぶ

▶その他

・工場には昭和45年から稼働している機械(工程の②と③)があり、古くなっているので使用するときは油を塗っています。

・はじいたビンは再生原料(サンドウェーブ)となっています。

・いろいろな種類のびんを仕分けることができる機械も導入しています。