やまりん商店

地産地消できる、見て・食べる、楽しさ

ー主な仕事内容を教えて下さい。

お弁当づくりと電話注文によるお弁当配達です。

ひとつひとつに意味を持つ暖かいお弁当

ー創業はいつですか

45年前の1977年です。

 今は、私(佐藤 恭子さん)で2代目になります。

ーお店の特徴やこだわりを教えて下さい。

見て・食べて・楽しくジオパークを学んでほしいということを目的に地産地消のお弁当を作っています。

 お弁当のお品書きは、私の姉が”手書き”で書いています。またお弁当の表紙は、役場から許可をもらい、トマトクリエイションさんにデザインして頂きました。裏面には湯沢ジオパークの地図が載っています。

おねえさんの愛情が伝わってきます。

ージオパーク弁当を始めたのはいつですか。

4年前の2018年に始めました。

ー湯沢ジオパーク弁当を作るきっかけを教えて下さい。

パンフレットをたくさん見て、自分たちが大自然の中で生きているということを実感して、弁当屋として自分たちにできることを考えてみたことがきっかけです。

ージオパーク弁当の特徴を教えて下さい。

季節によっておかずを変えているため、決まったメニューが無いことです。

 

本日のお弁当紹介

01 卵焼き  湯沢市の三途川渓谷の「三途川層」を表現しており、南総もの卵を巻いて作っています。

02グラタン 大昔湯沢市は海だったため、ホタテ貝などの魚介の化石が見つかっており、その海を具材で表現しました。

03ナムル  山々で取れたゼンマイと、三関のセリを入れたピリ辛ナムルです。

04花付きおにぎり  湯沢市の新米を使ったおにぎりです。

05マグマ団子 高松のマグマだまりを再現しており、お肉と根菜類も入れ、触感を楽しめるように作っています。

06骨付きウインナー 皆瀬でナウマンゾウの歯の化石が発掘されているので、その化石を再現しました。

07なす味噌炒め 山田産のなすと、湯沢市のパプリカが入った味噌炒めです。お味噌は粷屋さんのものを使っています。

08カシマサマおにぎり カシマサマ風に作ったかわいらしいおにぎりです。

09あられ揚げ はたはたのぶりっ子によく似た鮞状珪石(ジジョウケイセキ)別名ぶりっ子石をあられ揚げで表現しています。

10ムラサキ芋のパイ 塩味と甘さが絶妙にマッチしていてとても美味しいです。

()石()

 

ー仕事をしているときに、特に気をつけていることを教えて下さい。

食品を扱っており、また作り置きをせずに全て手作りであるため、衛生管理上、食中毒に注意しています。

ージオパーク弁当の売り上げを教えて下さい。

有難いことに、月に200〜300個の注文を頂いております。

 またジオパーク巡りの遠足などのイベント事に購入してもらえることが多く、今年は老人ホームなどの施設からの依頼が多かったです。

ーお客様の年齢層を教えて下さい。

50代〜80代のお客様が多いです。

きれいな川連漆器と、お子さんもうれしい駄菓子があります。

ー新型コロナウイルスの影響はありましたか。

2年間売り上げがありませんでした。

 ですが、その時間を使ってゆっくりジオパークに行ったり、再度お弁当の研究をしたりする事ができました。

ー現在抱えている課題はありますか。

全て手作りしているため、決まった休みが取れないことです。

ー湯沢ジオパーク弁当を利用して、中高生に伝えたいことを教えて下さい。

湯沢市には楽しいジオサイトがたくさんあるので、それをガイドさんに聞きながら、自分たちの地域の再確認をしてほしいです。

 お弁当のおかずには、一つ一つ地域のイメージがあるので、食べて・見て・楽しく学んでください。

ーこれからの夢を教えて下さい。

ジオパーク弁当の第2弾を作りたいと考えています。

 蓋を開けると、お弁当の湯気が出る、温かい地熱を表現したお弁当を考えています。”864円”と少し高めではありますが、子どもたちにも食べてもらいたいです。

地域の皆さんが愛するお弁当屋さん。